SUSUMU TAKAHASHI

ようせいミュートと りんごのくに No.3

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ウワァー!

「あれ、キューイはどこ?」
キューイが いなくなっちゃった。

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どこにもいない。

しばらくすると どこからか ないてるこえが きこえてきた。

「こんにちは。 ぼくは シクシクだよ」
「いつも シクシク ないてるよ」
「きみも ないているの?」
「かなしいときは これどうぞ。 ぼくがつくった リンゴだよ」
「たべると さらに ないちゃうよ」
シクシクは、 しずくのかたちをした
ふしきなリンゴを くれた。

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シクシクは いっしょに
キューイを さがしてくれるらしい。

ここは うらないや。
「はらへら〜 はらへら〜」
「ほ〜ら、 ともだち が すいしょうだまに うつったよ」
と、 うらないやさんは いった。
たいへん!

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いそいで キューイを むかいえにいく。
「もう おなかいっぱい。 のみすぎた」
キューイは 大きなおなかを かかえて そういった。

「こんにちは」
「わたしは リンゴのジューシー」
「ジュースづくりが だいすきなの」
「キューイから きいたけど、 
あなたのきょうだい カゼをひいているの?」
「それなら いいジュースが あるから、 
つくりかたを おしえてあげる」

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No.3

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