SUSUMU TAKAHASHI

ようせいミュートの みみあて No.3

1   /   2   /   3   /   4

TAKAHASHI SUSUMU illustrations

「さぁ ついた。 おやぶんの いえだ」
と キューイは いいました。

「ねぇきみ」 うしろから しらないこえが きこえてきます。
「えっ?! キャー!!」

TAKAHASHI SUSUMU illustrations

ふりかえると たくさんの もりの どうぶつたちが いました。
「あれは なに? もういちど やってみせて」 と
もりの どうぶつたちは くちぐちに いいました。
なんのことだろう?

「わたしの いえの まえで なにを さわいでいる」
うえから おおきな クジャクが あらわれました。
キューイが せつめい すると
「うた? あぁ あの おいしい たべものの ことか」

TAKAHASHI SUSUMU illustrations

「うたは たべものじゃないよ」 「きいたこと ない?」
すこし はずかしいけど ミュートは みんなの まえで
うたを うたって みせることに しました。
すると クジャクは とても おどろきながら いいました。
「おおぉ これが うたか すばらしい!」
「ゴホン! もちろん さいしょから しっていたとも」 

「うたを きかせてくれた おれいに
カエルの ところへ つれていって やろう」
クジャクは じぶんの おおきな せなかに
ミュートを のせて とびたちました。 

TAKAHASHI SUSUMU illustrations

まどから のぞきこむと カエルたちは うたを まぜたり
こねたりして クッキーの ようなものを つくっていました。
「ここでも うたを たべるのね」
と ミュートは つぶやきました。

「そこに いるのは だれじゃ?」
おくから おおきな カエルが でてきました。
「わがや じまんの クッキーを
たべさせて やっても よいぞ」
「も〜 うたは たべものじゃ ないってば!」

1   /   2   /   3   /   4

No.3

ツイッターTwitter Instagram
Instagram

Registered site: | i.fileweb | foriio | イラストレーター100人LINK | CREATORS BANK | ながくてNET | illustrators jp.net | SUGAR |
Illustrator site : | Mai Haruno Illustration | まめはな |
CopyRight Takahashi Susumu ALL Rights Reserved.